こうして0歳の娘を保育園へ預ける事にした

こうして0歳の娘を保育園へ預ける事にした

娘を保育園へ

「保育園落ちた…」のツイートでも話題になった待機児童の問題ですが、我が家は幸い、保育園に受かる事ができ、0歳児ながらも娘を保育園へ預けられる事になりました。

ただ、運良く、保育園へ預ける事が出来て良かったという思いの反面、0歳児を預けてしまって良いのだろうか、ちゃんと成長してくれるだろうかといった不安も同じように持っています。たぶん、0歳から子供を預ける親御さんたちも似たような葛藤があったのではないかと思います。

保育園へ預けるべきかどうかについては、色々な意見があるかと思いますが、今回は、私たち夫婦がどういった理由で保育園に預ける事にし、また、その思いについても綴ってみたいと思います。

なぜ0歳児を保育園に預けるのか

まず、なぜ私たち夫婦が0歳で娘を保育園へ預ける事にしたかという理由については、大きく分けて四つの理由があります。

1. 仕事による理由

一つ目は親の仕事による理由です。我が家は共働きで、それぞれ別々に仕事をしています。

この理由をさらに細かく分けると、収入による理由が一つ。当然の話ですが、生活していくためには収入が必要で、子育てをするとなればまたお金がかかってきます。出来ることならより良い環境で、より良い教育を受けさせて、よりたくさんの経験をさせてあげたいと親が思うのも当然で、そうなれば収入はとても大事です。

また、私たち夫婦はどちらも家でじっとしていられるタイプではなく、外で人と会う環境の中で仕事をする事に少なからず楽しみや生きがいを感じています。それを無くしてしまう事は、自分たちの人生が充実しなくなると共に、子育てを含めた家庭にも悪影響が出てしまうリスクがあると思えました。

社会的に見れば労働する事による経済的な貢献もあるかもしれませんが、まぁ個人レベルではそこまでは考えていませんでした。

2.家族環境による理由

二つ目の大きな理由は家族の環境によるものです。

親は少し離れたところで暮らしており、そちらはそちらで独自の生計を立てているので、一緒に生活をするとなると、それは大変です。また、子供の面倒まで見てもらうとなれば一苦労です。そのため、親に面倒を見てもらうという選択肢は私たち夫婦にはありませんでした。

3.社会環境による理由

三つ目の大きな理由は社会環境によるものです。

親御さんの中には、お子さんを1歳や2歳から保育園へ入れるという人も多いかと思います。ただ、待機児童の問題がクローズアップされているように、年次が上がるごとに、競争率は段々と上がっていきます。0歳児で入れなければ、1歳児で入れる可能性は格段に下がってしまうのです。そうなると、経済的な見通しでも心理的にも不安になってきます。そういった不安を早めに排除するためにも0歳児で預けるという判断になりました。

4.教育的な理由

また、四つ目の大きな理由として、ポジティブな面での理由もあります。

これは社会教育的な観点からの理由です。小さいうちから家族以外の人間と付き合える環境は娘にとっても将来的には良い結果になると考えています。家で子育てしているだけではどうしても、人付き合いの広がりには限りがあります。同世代の子達から得られる経験もたくさんあると思います。

0歳児から保育園に預けた場合でも発達に問題は見られなかったという研究結果もあり、3歳児神話には根拠がない事についても厚生労働省から発表がされています。ある時突然ひっくり返るということもあったりしますが、基本的にはこれらの研究結果を信じています。

 

保育園に落ちていたらどうしたか

保育園に落ちてしまった場合はどうしていたかについても、結論までは出していませんでしたが、一応考えて話し合ってはいました。

1. 妻が育児休暇を延長して次年度再チャレンジ

この路線が一番現実的な案としてありました。お互い仕事を続けたいという思いだったので、育児休暇を延長して、次年度に再度保育園へ応募しようと。ただ、1歳児クラスの競争率は当然ながら0歳児クラスよりも高くなるので、また落選するリスクはありました。そこはまたその時考えようと、臭いものにはフタをしていました。

2. 妻/私が転職する

子供の面倒を見ながら働ける仕事に転職をするという案もありました。時間と場所の自由がきくフリーランスとして働くとか、数はまだ少ないけれども子連れ出勤ができる会社に応募してみるとか。入社出来るかどうかは、またリスクでしたが。

3. 専業主婦/主夫になる

この選択肢はほぼありませんでした。前に書いた通り、妻も自分も家にずっといられる性格ではないですし、子供がいたとしてもできる仕事は、数は少なくとも何かしらあると考えていたからです。なので、その仕事でいくら稼げるのか大小はあれど、完全に働くのを辞めて、専業主婦や主夫になるという考えはありませんでした。

0歳児を保育園へ預けて良かったか

そんなの人それぞれで各家庭の考え方次第なのですが、私たちの場合、どうだったら預けていなかったかという論点でまとめます。あくまで私たちの考えであり、これが正解だとか、おすすめというわけではありません。

では、どうだったら娘を保育園に預けていなかったか。祖父母などと一緒に暮らしていて、喜んで子供の面倒を見てくれる。望む生活水準を満たすのに十分な不労所得や資産があって、特に働きたいという意思が無い。夫婦のどちらかが専業主婦や主夫を望んでいる。いつでも入れたくなった時に保育園に入学させることが出来る。自分達がそういった環境にあれば、強いて預ける必要は無いかなぁとは思います。

しかし、諸々の現実を鑑み、将来的な家族それぞれの人生設計、やりたい事を考えていくと、私たち夫婦の出した結論の通り、0歳児でも預けた方が良いという方に落ち着きます。

親は子供のために全てを犠牲にするべきだとは思えません。誤解の無いように”全てを“です。当然、親の責任としてそれなりには犠牲にしなければならないと思います。そして、その犠牲から得られる幸せや喜び、学びもあると思います。ただ、それを超えた自己犠牲は親にとっても子供にとっても結局良くない事になってしまうと思うのです。自分自身、大変な時には自己犠牲の美徳が頭を支配してしまいそうなこともありますが、いかに自己犠牲をするかよりも、子供のために何が大切かを考え、それに必要な方法は何かをポジティブに考えるようにしていこうと思っています。

娘はめちゃめちゃ可愛いですし、出来る限り一緒にいてあげたいです。その思いは妻の方が娘を出産してからほぼ一緒にいた分、相当強いです。ただ、自分たちは将来を見据えて、今取るべき最善の道だと思う方向へ進む事にしました。

早くも子離れの第一段階を踏み出さなければならないのかと、少し寂しい思いですが、保育士さんたちはプロフェッショナルですし、きっと娘を大事に面倒を見てくれると信じています。そして、私たち夫婦自身は、朝晩や週末の娘と一緒に居られる時間はこれまで以上に大切にしていこうと思います。